2012年8月11日土曜日

「Diablo III」のアイテム/ゴールド紛失問題についてBlizzardが公式声明を発表。ハッキングやセキュリティ突破の形跡について現段階では確認

Blizzard Entertainmentは,先週から続いているアイテムやゴールドの消滅問題について,北米時間の2012年5月24日,公式フォーラムで公式声明を発表した。これは,同社のコミュニティマネージャであるNethaeraことDanielle Vanderlip氏が書き込んだもので,「Diablo III Post-Launch Update」というタイトルのもと,発売以降10日間ほどの出来事がまとめられている。この書き込みは,3つの項目に分かれており,最初の「Hotfixes, Upcoming Patch, and Ongoing Issues」では,ホットフィックスと呼ばれる小規模のパッチで行われた修正について簡単に述べられている。クラスやクエストに関して行われた変更点は,公式サイトの記事で詳しく説明されているので,そちらを参照してほしいが,来週中にも大きなパッチが導入される見込みとのことだ。続く「Real-Money Auction House Coming Soon」では,今回の騒動に関連して,現金を利用したオークションシステム「RMAH」(Real-Money Auction House)が再度延期されることが発表された。重要なアイテム/ゴールド紛失問題については,最後の段落「Battle.net/Diablo III Security Concerns」に述べられている。その一部を以下に翻訳したので,参考にしてほしい。「Diablo III Post-Launch Update」「Diablo III」公式サイト過去数日にわたって,Battle.netのアカウントがハッキングされたのではないかという懸念がプレイヤーの間で広がっています。まずお話ししておきますと,Battle.netおよびDiablo IIIのサーバーはハッキングされてはおりません。加えて,この問題についてカスタマーサービスに連絡してきたプレイヤーはごく少数であり,これらのプレイヤーがあらためてBattle.net AuthenticatorもしくはBattle.net Mobile Authenticatorを使用した場合,同じ現象が再び発生したという事例はありません。さらに,他人のメールやパスワードを使用して,第三者が外部からDiablo IIIのアカウントにアクセスしたという状況は,現時点では確認できませんでした。フォーラムで,一般には行われないような手法でハッキングされたのではないかという議論が交わされていることは認識しております。例えば,プレイヤーがパブリックなゲームに参加したときにプレイヤーの情報が漏洩してしまう「Session Spoofing」というものです。しかしながら,この手法でアカウントがハッキングされた事実を確認することはできず,技術的にも可能ではないと判断しております。我々としては,これからもこうした問題を注視していくつもりであり,今後の調査で進展があり次第,皆さんに状況をお伝えしたいと思っております。現状では,Battle.netおよびDiablo IIIのセキュリティが突破されている形跡はないとのことだが,アイテムやゴールドがすべて紛失したという事例が報告されているのは事実だ。筆者の知る限り,欧米のメディア関係者の中でも数人がその現象に遭遇しており,軽視できないほどの範囲に広がっているようにも思える。原因の特定については,現在も調査を続けている段階であり,書き込みでは以前と同様,Battle.net専用のセキュリティツールである「Authenticator」の使用を強く勧めている。つまり,サーバーの問題だけでなく,クライアント側のハッキングの疑いがまだ残っているということだろう。いずれにせよ,ファンの間で関連性が疑われているパブリックゲームへの参加や,見知らぬ人をフレンズリストに登録することなどは,しばらくしないほうが賢明かも知れない。セキュリティについて心配なら,Blizzardが奨励するようにAuthenticatorを使用するのがベストだ。日本からはiOS,Androidなどに対応した「Battle.net Mobile Authenticator」と呼ばれる無料アプリが使える。また,アイテムやゴールドがすべてなくなるという現象に出会った場合,Battle.netのカスタマーサポートページにある「Submit a Ticket」というボタンをクリックすることで,サポートが受けられる。もちろん,日本語のサービスはないので,英語での対応が必要になるが,報告することで今回の問題の原因特定を助けることができるはず。また,ゲームの進行をある程度巻き戻してくれる,ロールバックを依頼することも可能になっている。

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